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家族からみて「表情豊かで気分が顔に出やすい」というエルマー。その喜怒哀楽を、関さんはハーネスから感じます。楽しいときはガンガン歩く、気が乗らないときはテクテク歩く。わかりやすいエルマーがかわいい関さん
関さんは、電車で50分ほどかけて会社に通っています。在宅勤務の日は、エルマーと駅の近くのコーヒーショップまで歩き、そこで朝ごはんを食べることもあります。
以前は白杖を使って大きな不便なく出かけていましたが、4、5年ほど前から見えにくくなり、歩道のない道で、いつの間にか道の真ん中を歩いていたこともありました。そんなとき、知り合いの盲導犬ユーザーが「全盲ではなくても、見えにくい状態でも盲導犬を持てる」と話していたことを思い出しました。いろいろ調べて、盲導犬が角や段差を見つけてくれること、道路の左はじを歩くことを知りました。道のはじに寄って歩くだけでも安全に歩けるのではないかと考え、盲導犬と歩くことを決めました。
エルマーとの共同訓練は楽しかったと振り返る関さん。エルマーが伝えてくる情報に、関さんが感じる周りの様子や音、匂いや光などの情報を組み合わせ、現在地を確認しながら歩きます。人が多くてエルマーがうまく角を探せなかったり、エスカレーターを通り過ぎてしまうこともありますが、そんなときは立ち止まり、関さんが冷静に情報を捉えます。訓練半ば、迷いながらも二人で目的地の駅の改札にたどり着いたときは、うれしくて「エルマー!グッド~!」と声をかけました。エルマーもうれしくなってグルグルと関さんの足の間をくぐり、前足を上げて二人でハイタッチ!繁華街や探しにくい場所など難しい状況でも、「燃えますね!」と楽しく訓練に励む関さんの姿は、訓練士にとっても印象的だったといいます。
時間がかかっても、エルマーにしっかり排泄させてから出かける工夫をしたことで、外出中の排泄リズムも安定してきました。「1年後の自分が見たら、いったい何を苦労してたの?と思うかも」と前向きです。

一人だったら絶対にしなかったという寄り道も、エルマーと一緒に楽しみます
白杖で歩いていた頃は、億劫に感じて外に出かけることが減っていました。でも、エルマーが隣にいる今は、朝に「仕事に行くの、つらいな」と感じても、出かけてしまえば会社の行き帰りは楽しい時間です。電車の乗り換えを間違えても「ここじゃないよ~、とエルマーに声をかけて、一緒に正しい道を見つけられるのがうれしい」。帰り道、一つ先の駅まで乗って、買い物をしてから家に帰るなど、寄り道をすることも増えました。二人でする共同の作業を楽しんでいます。
エルマーと暮らし始めて4か月。関さんは、これからも少しずつエルマーとの行動範囲を広げていきたいと話します。そろそろ新緑の季節。特急踊り子に乗って箱根や伊豆へ、エルマーと一緒に温泉ひとり旅に行くのを楽しみにしています。