国際盲導犬の日~盲導犬ユーザーへの差別実態調査を公開 6割が受け入れ拒否を体験

2019年 4月 23日

メディア

本日は「国際盲導犬の日」です。
盲導犬や視覚障害について、一緒に考えてみませんか?

ユーザーと盲導犬

2016年4月1日に障害者差別解消法が施行されてから3年が経ちました。
視覚障害に対する社会の理解は進んだのでしょうか。

日本盲導犬協会では、盲導犬を使用している視覚障害の協会ユーザー206人に聞き取り実態調査を行い、その内容を公開しました。

調査結果からは、盲導犬と一緒にいたり、視覚障害だからという理由で、施設や店舗で受け入れ拒否にあう事例が、いまだに多数あることがわかりました。

また協会では、盲導犬同伴での受け入れ拒否が発生した場合、ユーザーの要請に応じて協会も一緒に対応するアドボカシー活動を継続しています。
実際の受け入れ拒否対応の事例も集計しました。対応の中から見えてくる現状や課題を明らかにしています。

来年には東京オリンピック・パラリンピックが開催され、日本のバリアフリーの状況に世界の目が集まります。
当事者の声を多くの方へ伝えることにより、誰もが暮らしやすい社会へ向けより一層の理解と法の周知を徹底したいと考えております。

詳細については2019年初旬に聞き取りをした「盲導犬ユーザーへの差別調査報告書」と、2018年度の「受け入れ拒否対応事例」の報告書およびデータ資料を下記URLにて掲載しております。

盲導犬受け入れ拒否対応事例集

ぜひご覧いただき、障害者差別解消法が目指す共生社会の実現へむけて、ご協力賜りますようお願い申し上げます。

※【 国際盲導犬の日とは? 】
1989年4月12日(水曜日)に国際盲導犬学校連盟(現国際盲導犬連盟)が発足した事を記念して、1992年に毎年4月の最終水曜日を「国際盲導犬の日」と制定しました。世界各国の盲導犬育成団体と共に、盲導犬への理解促進にむけた普及活動を積極的に行うという記念日です。