そうだったのか!盲導犬 第四回

一頭一頭の犬たちと日々真剣に向き合う訓練士たち!
その現場に密着し、真剣な表情を紹介します。
「へぇ〜、そうだったのか!」と思わず言ってしまうようなはみだし情報もお楽しみに!
第四回「潜入!パピーウォーカーの勉強会!?盲導犬への第一歩って? 〜 神奈川訓練センター 〜 」
私たちを応援してくれるボランティアの種類は沢山あります。その中で、生後3ヶ月から1歳になるまでの約一年間、盲導犬候補のパピーを愛情いっぱいに育ててくれるボランティアをパピーウォーカー(以下PW)と呼びます。既にみなさんはPWのことをご存知だと思いますが、今日はPWが月に一度訓練センターに集まる「パピーレクチャー」に潜入してみました!
今回集まったPWは、パピーを委託して数週間〜1ヶ月ほどの7家族。パピーの委託式以来初めての顔合わせに、みなさん落ち着かない雰囲気で、これからどんなことが起こるのか!?ドキドキしているようでした。
盲導犬になるための第一歩、さてPWのみなさんにどんなことをお願いしているのでしょうか?今日のテーマは?
まずひとつめは…名前を教えよう、グッドを教えよう
訓練士と、そのパートナーであるスウェーデン生まれの(?)ぬいぐるみイケア君が見本を見せます。体をなでながら「イケア、グッド」「イケア、グッド」。「イケア」振り向いたら「グッド!」。PWのみなさんもパピーの名前を呼び「グッド、グッド」と声を掛け始めました。なでる手つきがまだぎこちなかったり、普段と違うまわりの雰囲気が気になるパピーになかなか振り向いてもらえなかったり、苦戦しながらもみなさん楽しそうです。

PWのみなさんへの説明では、イケアが大活躍
少しでも反応したらすかさず「グッド。盲導犬が仕事をするのは、その先に楽しいことがあるからですが、その楽しいことってなんでしょうか。実は…ユーザーに「グッド」と声を掛けてもらうことです。だから盲導犬の訓練は「グッド=楽しい、嬉しい」の積み重ねです。

おにいちゃん、じょうずになでられたね
さてお次は…遊びながら夢中作り 「まずはおもちゃを観察」という慎重派のパピーの目の前でお父さんがゆら〜ゆら〜とおもちゃを揺らしてみます。さて夢中に出来るでしょうか!?「パピーに一緒に遊びたいよ〜と思われるように、家族みんなでパピーを夢中させる遊び方を見つけて下さいね」と訓練士。「実は今まで家族に任せることが多くて…」そう言っていたお父さんが遊ぶ姿は、確かに少しぎこちなく見えました。

お父さんと遊ぶと楽しいよ。一緒に遊ぼう!
そしておもちゃを使って夢中にさせたところで、「アウト!アウト!」お父さんは、おもちゃに夢中になっているパピーに困惑しながら、おもちゃを口から奪おうと一生懸命引っ張っています。訓練士から「手を止めて、パピーの加える力が緩んだすきにさっとおもちゃを取ってしまいます」とのアドバイスが。訓練士のアドバイスで、なんとか父親の威厳を保てたお父さんは、ほっと肩の力を抜いて、とても嬉しそうにグッドと声をかけていました。
パピーと遊ぶには、実は「人が主導権を握って」遊ぶという一工夫が必要です。犬のペースで遊ぶのではなく、人が遊びをやめるタイミングできちんとやめられることが大切なのだそうです。おもちゃ遊びをしながらも、きちんと人の声を聞けるようにする練習なんですね。

しっぽフル回転!楽しい!お父さんの言葉がきちんと聞けるかな?
パピーレクチャーでは、家の中では分からない発見もあると言います。「あんなに奥手だったなんて…。家とは違う意外な一面を見ました」。人前で遊ぶことに物おじするパピーの姿にびっくり。「これもこの子のいいところだと思って急に克服するのではなく、一緒にいろんなところに出かけて色んな環境に慣れさせていこうと思っています」。パピーの個性を受け入れ、良いところを伸ばして行こうとしてくださるPWのみなさんには本当に頭が下がります。真剣に取り組んでくださるからこそ、安心してお任せすることが出来るのだと感謝の気持ちでいっぱいになりました。
今回は、盲導犬への第一歩であるパピーレクチャーの一部を紹介しました。後半戦もお楽しみに!

犬が自分の思うように動かなかった時、「イケア!こら〜!」なんて犬の名前を強く呼んで叱ってしまうことはありませんか?身に覚えのある方、結構いるのではないでしょうか。盲導犬の訓練では、名前を呼んで叱ったりしません。違うことを教える言葉は「ノー」。自分の名前は「グッド」と一緒、良いイメージを持った言葉です。パピーレクチャーでは「ほめることを惜しまないで」という訓練士の言葉が印象的でした。

まずはほめることを知ってもらおう。パピーレクチャーの打合せ中
