そうだったのか!盲導犬 第五回

一頭一頭の犬たちと日々真剣に向き合う訓練士たち!
その現場に密着し、真剣な表情を紹介します。
「へぇ〜、そうだったのか!」と思わず言ってしまうようなはみだし情報もお楽しみに!
第五回「パピーウォーカーは頼れる訓練士!! 〜 神奈川訓練センター 〜 」
今回も引き続きパピーレクチャーです。後半戦へゴー!
ハウスを覚えよう
PWの自宅ではもちろんのこと、訓練犬や盲導犬になった時も、犬が自分の決まった場所でゆったりリラックス出来る事は大事です。まず自分の部屋に入ってというコマンド「ハウス」を練習します。レクチャーでは、車に乗る時などに使うクレート(*1)を使って練習していました。パピーがクレートに入ったらグッド!扉を閉めて、おとなしく出来たらグッド!ハウスは落ち着いて安心出来る場所ということを覚えて行きます。今度は扉を開けて勝手に出て来なかったらグッド!最後は「カム」と呼んで出てきたらグッド! 「他の家族が来れなかったので」と家族を代表して一人で参加したお父さんは、家でみんなに成果を見せられるように、グッド、グッドとがんばっていました。最後には、満足出来る結果が出たようです!
*1:移動する際に犬を入れるキャリーケース

お父さんと訓練士に見守られてハウスへ。 いくつグッドがもらえるかな!?
そして最後は…ボディマッサージ
パピーを膝の上に乗せて、グッドと声を掛けながら全身をくまなくさわっていきます。ぎこちなくさわるPWの様子に「緊張していませんか?パピーがリラックス出来るように、人もちゃんと呼吸しながらマッサージしてあげてくださいね」と訓練士。まずは自分の体の力を抜いて、優しく「グッド」と声を掛けながら、ゆっくりパピーの頭をなで、デリケートな目と目の間を通って鼻先へ。そして口の中、耳の中、体、足、最後は尻尾をす〜っと。だらりとなっておなかを見せ、うっとりした表情で寝てしまうパピーの姿に、リラックスしすぎ!と訓練士も思わず笑っていました。そしていつの間にか、緊張の面持ちで座っていたPWのみなさんにも笑顔が広がっていました。

気持ちよいマッサージでリラックス
盲導犬になると、健康管理のためにユーザーがブラッシングや歯磨き、耳掃除などをします。歩いていて突然知らない人にさわられることもあるかも知れません。どんな時もびっくりしないように小さな頃から体の色々な部分をさわられることに慣れていきます。

爪切り中。おとなしくしています
ふと気付くと、パピーをつれて部屋の隅に準備されたコーナーへ行き「ワンツー、ワンツー」と声を掛けているお父さんがいます。実はここ、排泄場所(*2)。そう言えば、さっきから何人もの方がパピーを連れて来ては、排泄を促す「ワンツー」というコマンドをかけて、出来たらグッドとやっています。何度も大変だなと思って聞いてみると、排泄場所以外や、排泄のコマンドをかけていない時にしてしまうなど、排泄を失敗したという体験をさせないよう、パピーに排泄の兆候があればさっと決まった場所へ連れて行き、「ワンツー」というコマンドをかけるのだそうです。PWのみなさんは、小さな頃から排泄の習慣を付ける為など、こういった生活の基本を面倒臭がらずにひとつひとつ対応してくださいます。みなさんの協力の下、パピーたちは盲導犬候補としての第一歩を踏み出して行くんですね。
*2:サークル内にペットシーツを敷きつめた排泄をするための場所
さて1時間半程のパピーレクチャーはあっという間に終わってしまいました。PWのみなさんにとってどんな時間なのでしょうか?聞いてみると「悩み事や相談事など質問事項を考えておいて、すっきり解消して帰る」のだとか!みなさんが安心してパピーと生活出来るよう、訓練士たちも分かりやすいレクチャーを目指していますよ!「他のPWや兄弟犬に会えるので来るのが楽しみです」という感想も。パピーレクチャーは同じ月齢の犬に対して行うので、兄弟犬たちが集まってきます。PWを通した新たな人や犬との出会いも魅力なんですね。
盲導犬の育成現場は、いつでも二人三脚。この時期は、PWのみなさんと訓練士が一緒にリズムを合わせて歩きます。たまに転ぶ事があっても、また立ちあがってどうぞ一緒に歩いて行って下さいね!

これから、パピーたちをよろしくお願いします♪

どんなおもちゃで遊ぶかも、パピーの月齢によって違ってきます。ボール遊びは少し大きくなってから。ボールは投げると人の手を離れてしまうので、パピーはボールと遊んでしまい、人と遊ぶことが出来なくなってしまうからです。まずは、コットンロープやタオルなど、引っ張りっこして一緒に遊べるおもちゃで夢中作りをしていきます。

犬の好みに合わせて、沢山の種類のおもちゃがあります
