アーティスト 川嶋あいさん
番組を通して盲導犬と共に生きる‘いい顔’に出会えるのがとっても楽しみ

2009年4月 桜祭り「National Cherry Blossom Festival」にて
テレビ番組『本日も、盲導犬日和』でナレーションに初挑戦、透明感のある声で様々な「盲導犬ライフ」を紹介している川嶋さん。番組のナレーション収録現場を訪ねました。
※盲導犬くらぶ58号(2010年4月15日発行)に掲載された川嶋さんからの応援メッセージを紹介します。
川嶋さんがナレーションを担当する番組 KSB瀬戸内海放送『with盲導犬』
毎週日曜日17時25分~17時30分 好評放送中
番組はKSB瀬戸内海放送HPでもご覧になれます。
http://www.ksb.co.jp/moudouken/
番組開始から約1年、盲導犬と共に生きる方々をどんな気持ちで見つめてこられたのでしょうか
ナレーションという歌とはまったく違った表現のお仕事をさせていただきとても新鮮です。盲導犬といえば、子供の頃小学校へ実習訓練にきていたのを見た記憶があり、すごく大きな犬で、でも吠えたりしないし誰よりも冷静でまるで人間のようだなと思っていました。
先日、盲導犬と一緒にコンサートで演奏しているトロンボーン奏者の方の映像がありました。耳を研ぎ澄まして、奏でる音にものすごく神経を使っているのが伝わってきたんです。演奏面の素晴らしさだけでなく、舞台上では盲導犬と一緒に独特の雰囲気を作り上げていて、どこへ行っても通用する方だなと、そして自分と同じ1人のミュージシャンなんだ、と感じました。
番組には毎回違ったドラマがありますが、そこに登場する方々はみんな「いい顔」をされているんです。めいっぱい楽しんで自ら人生を押し進んでいこうという力を感じます。
それから・・最近気がついたこと…それは「人と犬の表情がなんとなく似ている!」こと。先日盲導犬になってまだ間もない少しやんちゃな子が紹介されていました。片時もご主人から離れたくない様子で、ハーネスを外してもご主人と常にくっついていないとダメ、ちょっぴりワンパクな盲導犬の物語だったのですが、その子のご主人もやはりそんな雰囲気で・・・なんとなく似ているんですね。もしかしたら、神様がこの人にはこの子がいいんじゃないかと引き合わせてくれて、2人3脚をしていのかと感じるくらいです。

新橋のスタジオにてナレーション収録中。ナレーションを通じて、これからも沢山の「いい顔」とそこに寄り添う盲導犬たちに出会えることを楽しみにしています。
盲導犬育成事業は多くのボランティアの力によって支えられています。川嶋さんもボランティアに積極的に参加されていますね

2008年6月 カンボジア・チュランクポー小学校の子どもたちと
カンボジアなどで子供たちの為に学校を建てる活動をしています。いつも思うのは、一人ひとりの力はすごい!ということ。人の力が集まって、学校ができ勉強できるようになって、子供たちが夢をもって生きられるようになる。それが何より嬉しいですね。
私の両親は、養護施設から私を引き取り養女として育ててくれました。言葉では言い表せない…大きな愛の中で育ててくれたんです。
その愛が今の自分を生かしている。だから私も世の中の役にたって恩返しがしたい。そしてボランティアをするときは「GIVE&GIVE」のスピリットで。何かをする時、人は無意識に見返りを求めていることがありますね。そうではなくて、「ギブ」の精神で・・なかなか難しいですけれどね。
最後に盲導犬とそれに関わる多くの方々へ応援メッセージをお願いします
盲導犬には不思議な力があるんじゃないかと感じます。何も言わず、忠実につれそって、冷静に導いてくれる存在。でもそれだけじゃなくて、人の力ではなしえない、すごく不思議な力を持った犬なんじゃないかなと。「人間と犬の狭間にいる生き物」とでもいうか・・番組を見ていて、時々「人と人」が連れ立って歩いている、そんなふうに見える瞬間があるんです。ハートって人間にしかないって言われるけれど、犬にもあるんじゃなか、そんな風に思える瞬間です。

●川嶋あい(かわしま・あい)
1986年福岡生まれ シンガーソングライター
06年シングル「My Love」がフジテレビバラエティ番組「あいのり」の主題歌となり話題をよぶ。アーティストとして活躍する一方で、国際協力NGO「アイラブ ワゴン」を設立、途上国の子供たちのため学校建設支援を行うなど精力的に活動している。
