有森裕子さん
盲導犬くらぶ43号(2006年7月15日発行)に掲載された有森さんからの応援メッセージを紹介します。
子供の頃、自信を持てるものが何一つなかった私は「走ること」に出会い、生きていく希望と勇気をつかみました。
今、私が一番大切にしていることは、自分自身がもっているスポーツというものを最大限に活かすことができる場に、全力で望むということです。心や体にハンディのある方たちが夢を持てるように、と企画されたイベントに参加するうち、自分が何かを人に与えることができるのではないかと思い始めました。私が伝えていきたいことは、「頑張れることの大切さ」です。そしてその頑張りで得た結果から生まれる「自信」をもって生きることのすばらしさです。
目が不自由だということについて思いをめぐらせると、もし自分の体の中で不自由さを持ったとして「目が見えない」ということは大変つらいことだと想像します。そういった意味でも光を失う。色を失う。そんな中でしっかりと生き、頑張っている方々には、いつも「すごい!」と感じています。
私が信条としているのは「世の中にたった一人しかいない自分の生き方にこだわること」「二度とやってこない一瞬一瞬を精一杯生きること」です。視覚に障がいのある方がこのように生きるために、盲導犬はとても重要な役割を担っていると思います。盲導犬がまさしく光となり、色になる・・・。大切な一瞬一瞬をともに生きるパートナーとしての盲導犬が、1頭でも多く育ってほしいと思います。
人が生きていく中で、がんばれる状態にしてくれる、光をもたらしてくれる盲導犬にはエールを送ります。



●有森裕子(ありもり・ゆうこ)
1966年岡山県生まれ。リクルートAC所属。日本体育大学を卒業後、(株)リクルート入社。バルセロナオリンピック、アトランタオリンピックの女子マラソンでは銀メダル、銅メダルを獲得。1998年NPO「ハート・オブ・ゴールド」設立、代表就任。現在、国連人口基金親善大使、日本自転車振興会運営委員、日本陸連女性委員会特別委員、国際陸運(IAAF)女性委員、2006年日豪交流年 観光広報大使。米国コロラド州ボルダー在住。
有森裕子ブログ http://arimori.seesaa.net/
