コロナ禍の盲導犬ユーザー「困りごと」聞き取り調査報告を公開

2021年 3月 19日

メディア

日本盲導犬協会では、協会の盲導犬ユーザー227人を対象に聞き取り調査(毎年開催)を行い、その内容を公開しました。
今回はその調査でコロナ禍での外出時の不安や困りごとについても尋ねました。

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感染防止のためにソーシャルディスタンスの確保や外出自粛、頻繁な手指消毒が求められていますが、ユーザーからは「レジに並ぶ列でも人との距離が分からない」「消毒液の置き場所が分からない」といった意見が寄せられました。

目が見えない・見えにくい人にとって、音声情報や触覚情報は日常生活に欠かせません。
感染防止のため店頭で手指消毒が求められ、買い物でのカード決済など非接触型の行動が推奨されても、実行するには周囲の手助けが必要です。
スーパーのレジで人との距離が適当か、盲導犬にはわかりません。手引きのサポートがないと、目的の商品を探すのが難しい方もいます。感染予防対策をする際には、そうした方がいることを想定して対応を準備しておくことも必要です。

加えて「あと2歩進んでください」などのちょっとした声かけや、消毒液の場所を教えるなどの周囲の皆さんのサポートがあれば、視覚障害の方の不安を軽減できるはずです。

詳細は、下記報告書をご覧ください。 

コロナ禍ユーザー聞き取り調査【リリース文】
コロナ禍ユーザー聞き取り調査報告【報告書】

まずは、『何かお手伝いしましょうか?』の一言を!
非接触・非対面が進む中、視覚障害の方への声かけやサポートのご協力をよろしくお願いします。