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吉永家の中心は裕哉くんとジェミー
両親の亮輔さん、佳代子さんが温かく見守ります
吉永さん一家は、今年2月から繁殖犬のジェミーと暮らし始めました。以前から盲導犬に興味のあった佳代子さんは、「犬を飼いたい」という一人息子の裕哉くんの希望と、そんな裕哉くんにとって兄弟のように慕える存在になればと考え、繁殖犬飼育ボランティアを始めました。
きっかけは盲導犬について調べていた昨年3月、ホームページで見つけた「親子体験デイ」に家族で参加したことです。“犬と触れ合えるから”と気軽な気持ちで参加しましたが、PR犬に少し触れただけで大喜びする裕哉くんの姿を見て、「社会的使命を持った犬を預かって育てたい」との思いが強くなりました。その後“盲導犬の繁殖犬”を預かるボランティアの存在を知り一層興味を持った佳代子さんは、担当職員から繁殖犬飼育ボランティアのなり手が少ないという現状を聞きました。子犬が産まれる“生”と、犬の最期を看取る“死”の両方を経験できること、何より裕哉くんの成長にジェミーの飼育が大きな意味を持つのでは、と考え吉永さん一家は1回目の出産を終えたばかりのジェミーに会いに行きました。
2人は大の仲良し
裕哉くんは率先してジェミーの世話をします
「ジェミーが我が家に来たことで、家族の笑顔が増えました」。ジェミーのことを考えて行動するので、出かけられる場所には制約がありますが、ジェミーと一緒だからこそ出掛けられる場所を新しく見つけていく楽しみの方が大きいそうです。「何よりお互いに優しくなった気がします」。ジェミーを中心に家族の絆がいっそう強くなりました。
一番の大きな変化は、協会でボランティアをする多くの家族とつながりを持てたことです。訓練センターでジェミーの祖母にあたるディディと偶然に出会ったことがきっかけで、ジェミーの母犬のチャチャ、昨年ジェミーから生まれたウィリーを育てるパピーウォーカーの家族が勢揃い。親子4代が大集合した時には、ジェミーがもたらした“つながり”を実感しました。「わからないことを気軽に相談できることは、とても心強いです」。ジェミーを通じてボランティアの輪も広がってゆきます。
吉永家の一員となったジェミーは
いつでどこでも家族と一緒です
「ジェミーはこれからも何度も出産しますし、もっと多くの出会いがこの先にあるでしょうね」。吉永さん一家はジェミーがもたらす新たな“絆”をとても楽しみにしています。盲導犬育成に関わることで、犬と触れ、人と触れ、吉永さん一家はとても豊かで実りある時間を刻んでいました。