偽造された盲導犬表示を使った人物の電車乗降について

2020年 12月 15日

ニュース

日本盲導犬協会では、下記のとおり関東近郊の電鉄会社へ向け、注意喚起および協力依頼の文書をFAXにてお送りしております。

電鉄会社各位におかれましては、ご注意いただき対応へのご協力をお願い申し上げます。

2020年12月16日


各位

                                                                 公益財団法人日本盲導犬協会

専務理事 山口 義之

 平素より当協会運営に格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。

 さて、近頃日本盲導犬協会の名前を語った偽の盲導犬表示を使用して、一般の犬を電車に乗せている人物がいる、とした情報がSNS上に掲載されております。仮に盲導犬と偽って電車に乗るなどの行為があったのだとすれば、社会に誤解を与え、盲導犬ユーザーへも迷惑が及びかねない状況であると危惧しております。

 盲導犬は、道路交通法によって規定された犬で、内閣府が定める白色又は黄色のハーネスを装着しています(道路交通法施行令第8条および施行規則第5条参照)。犬を同伴している盲導犬ユーザーは、盲導犬であることがわかるよう明確に表示をすること、さらには「盲導犬使用者証」を携帯して、求めによって提示することも義務づけられています。(身体障害者補助犬法第12条)

 駅等で犬を連れた不審な人物を見かけましたら、ハーネスの装着、盲導犬の表示、および盲導犬ユーザーに対して「盲導犬使用者証」の提示を求め確認をいただけますようご協力をお願い申し上げます。

 参考資料として、一般的な盲導犬のハーネスと表示がわかる写真を添付いたします。

 私共と致しましては、盲導犬の正しい理解を広め、盲導犬ユーザーが誤解なく自由に公共交通機関を利用できるような環境を作るために、より一層努力して参りたいと存じます。今後ともご協力を宜しくお願い申し上げます。


FAX送信文書及び写真データ