盲導犬の熱中症予防:公益財団法人日本盲導犬協会公式ホームページ

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公益財団法人日本盲導犬協会

盲導犬の熱中症予防

暑さから盲導犬を守るために~熱中症予防対策を徹底

近年、過去に例を見ないほどの猛暑が続き、協会でもこの状況に危機感を強めています。
熱中症による危険は人だけでなく犬も同じ状況です。この異常気象を受け、夏季に盲導犬と外出するユーザーの姿を見かけた市民のみなさまからも、犬の健康に対する心配や様々な意見が寄せられています。
日本盲導犬協会では、夏場でも犬も人も健康で安全に歩行ができるよう、協会に所属する全盲導犬ユーザーおよそ250人に対し以下の対策を徹底しています。

【盲導犬の熱中症予防対策】

①「暑さへの注意喚起と具体的な対策」についてまとめた文書を6月までに送付(メール、音声CDも併用)
そこではまず、「危険な暑さ」と報道されるような日は、人も犬も熱中症になる恐れがあるので決して無理をしないこと、タクシーの利用も選択肢のひとつとして考えてもらうなどの提案をしています。その他以下のような細かな対策を示しています。
・外出は早朝か、日がすっかりかたむいてから
・道路の状態は手で触って確認する
・外出時には、日陰の多いルートを選んで歩く
・日陰でこまめに休む、冷房のきいたショッピングセンター、コンビニエンスストアを利用する
・冷たい水を持ち歩きこまめな給水を行う  
その他、多項目にわたってユーザー自身でできる具体的な対応策を伝えています。

また、屋外より室内での熱中症発生が多いというデータもあるので油断しないとした上で、室内においても以下の注意を呼びかけています。
・エアコンや扇風機を使用する
・いつでも水が飲めるようにしておく
・凍らせたペットボトルを活用してケージ内を快適にする
・ケージに日が当たらないよう位置に気を付ける など

②暑さ対策についてユーザー一人ひとりに電話で確認
送付された文書をしっかり読んでいるか、不明点などないか、すべてのユーザーに電話でも確認を行っています。同時に「緊急時の対応フロー表」の確認も行っています。(詳細は④参照)

③新たに盲導犬を取得された方には、訓練士が直接指導
初めて盲導犬と夏を迎えるという方へは、特に指導を徹底しています。訓練士が面談を行い必要に応じて自宅を訪ねるなどのフォローアップも行っています。

④いざという時のための備え
「緊急時の対応フロー表」をユーザー宅の見えやすい所に掲示してもらいます。
 盲導犬の具合がおかしかったら、水を体にかけるなど「応急処置」をしながらすぐに動物病院に行くなどのマニュアルを定めています。そのために「対応フロー表」にはかかりつけの動物病院のほかに2か所、「病院名」「電話番号」「所在地」を書き込んで家族の目につくよう家のどこかに貼って、緊急時への備えを求めています。

【意外に知られていないこと】

盲導犬が屋外で活動する時間は限定的
「危険な暑さ」とされるような時には、多くのユーザーが不要不急の外出を避けています。たとえ外出したとしても、歩行時間は限定的であることがほとんどです。夏場に駅前で歩行する盲導犬を見かけ心配で協会に連絡をしたところ、ユーザーが駅を出てタクシー乗り場へ向かう何十メートルの間であった、というケースもあります。

人、犬共に運動確保のため「朝4時に起きて散歩をしている」「ショッピングモールまでタクシーで行って買い物を兼ねて歩いている」など、ユーザーも様々な工夫を凝らしています。犬の息づかいや歩行の速度など、大切なパートナーの微妙な変化に気が付くのもユーザーです。パートナーのことを一番に気遣いながら、日陰のルートはどこか、どの店で休憩をしようかなど、目的地までのルートを考え行動しているのです。

暑さ対策グッズの利用、犬によってはマイナスに
ユーザーによっては、盲導犬に「クールマフラー」や「靴」などを使用して暑さ対策をおこなっている場合もあります。しかしどんな犬にも効果的であるかどうかは別です。身につけることが得意な犬もいれば、苦手な犬もいます。犬によっては、靴を履くことでかえってストレスになってしまう場合もある、という獣医師の指摘もあります。ユーザーは自身のパートナーの特徴に合わせて、グッズを使用するかどうかを判断しています。協会もユーザーからの相談をうけ、靴を利用するための訓練を行うなどの対応をしています。

盲導犬ユーザーの外出事情
季節を問わず、通勤、通院や買い物など生活に不可欠な外出があるのは当然のことです。
例えばこんなケースもあります。
「日が暮れて涼しい時間帯に買い物に出かけたいが、店員のサポートが必要なため、夕方や夜など混雑時間帯は利用できない」
「最寄りのスーパーまで数百メートル。タクシーも利用できないので歩くしかない」
「病院の予約、薬の受け取りは日中にしかできない」
どんな事情があって、その時間に盲導犬と移動しているのかは、外から見ただけではわかりません。それぞれの理由があってユーザーが必要と判断し外出をする際には、大切なパートナーの健康管理をしっかり行い、暑さにも十分な配慮をしているということをご理解いただきたいと思います。
そして視覚障害の方の自由な活動が制限されることがないよう、みなさまにもご理解とご協力をいただけますようお願いいたします。

【夏季の訓練・啓発活動について】

日本盲導犬協会では、訓練士と犬たちの健康を第一と考え、暑さの厳しい7月から9月にかけて、日中の訓練は屋外でおこなわないこととしました。訓練時間帯を変更し、早朝や夜の涼しい時間帯に訓練を行うよう、訓練士の勤務態勢も整えました。
そのほか、夏場の普及啓発イベントなどにつても、屋外で犬たちの負担になるような活動は控えるなど、協会を挙げて暑さ対策に取り組んでいます。

木陰を進む訓練士と犬たち

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