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月曜日の朝、島根あさひ訓練センターはパピーたちのにぎやかな声で一週間がスタートします。ウィークエンドパピーウォーカー(以下、WPW)のお宅から戻ってきたパピーたちは、社会復帰促進センターへ行くまでの間、訓練犬たちのいる犬舎で過ごします。
訓練犬のいる犬室の前を通って体重測定に向かうのですが、兄妹と言っても反応はさまざま。“イヤー”と嫌がりながらなかなか通ろうとしない子もいれば、自分から訓練犬のいる犬室へ近寄っていく子もいます。体重測定ではみんな体重計に自分から乗って上手にシットで待っています。週ごとに成長していく体重の変化は訓練生(受刑者)、WPW、職員みんなの楽しみです。
お昼過ぎ、いよいよパピーたちは社会復帰促進センターに向かいます。 みんな行き先が分かっているので、この時ばかりは兄妹そろって大騒ぎです。“まだまだパピーだなぁ”と感じる瞬間です。一段とにぎやかな月曜日も、午後になると平穏になりいつもの訓練センターに戻ります。
週末の金曜日、社会復帰促進センターにパピーたちを迎えに行くと、5頭は刑務官の皆さんに連れられてニコニコ顔で歩いてきます。 訓練センターに戻るとWPWのお迎えまでの間に体重測定、グルーミング、運動などをして待っています。グルーミングを行っている台は少し高さがあるので、台の上ではまだまだ怖くて固まってしまいます。それでも、小さい頃から行っている爪切りや耳掃除も嫌がりません。歯磨きも上手です。 また予防注射や検査の為に獣医さんに連れて行ったりすることもあります。
体重測定
耳掃除
歯磨き
私たち犬舎スタッフがパピーたちと接するのはわずかな時間ですが、その心身の成長ぶりには驚きます。訓練生とWPWの方々の連携によって日々逞しく成長をしている5頭です。
「先週できなかったことが今週はできるようになっている!」 そんな嬉しい驚きと発見も多いです。
パピー手帳
散歩風景
犬舎掃除
そんな中で最初からまったく変わらないものもあります。それは、金曜日にWPWのお宅へ向かう時と月曜日に社会復帰促進センターへ戻る時の、パピーたちの本当に嬉しそうな表情とウキウキとした足取りです。
毎週、嬉しい再会を繰り返しているパピーたち。 訓練生とWPWを繋ぐ「パピー5頭」と皆さんの思いが詰まった「手帳5冊」の往復は、第2期プロジェクト終盤のこの先も続いてゆきます。