パピープロジェクトの重要な柱のひとつに、
ウィークエンドパピーウォーカー(週末子犬育成
ボランティア)(以下、「WPW」という)の存在があります。
金曜日のお昼過ぎに職員が社会復帰促進センターに行き、
パピーたちを島根あさひ訓練センターに連れて帰ります。
夕方にはWPWが迎えに来ます。
この時間になるとパピーたちはソワソワ、しっぽがピョンピョン。
車の音が分かるのか、WPWがセンターに入るやいなや
向かっていきます。
週末をWPWの元で過ごしたパピーたちは、
月曜日の朝に訓練センターに戻って来て、
お昼に社会復帰促進センターに行きます。
パピーたちは毎週末の行ったり来たりを楽しんでいる様にも見えます。
WPWには社会復帰促進センターの中ではできない
社会化(将来盲導犬になるにあたって必要な一般社会での様々な経験)を
行ってもらっています。
WPWの皆さんは平日の間に「週末はパピーと一緒にどこに
出かけようか」と思いを巡らしているようです。
WPWと受刑者は一頭のパピーを共に育てる上で、
パピーウォーカー手帳を通して情報のやりとりをしています。
手帳からはパピーを育てる問題点や喜びなどを共有して
協力し合っている様子が伝わってきます。
週末にいろいろな経験を積んで帰ってくることは受刑者にとっては
パピーが一回り成長したと感じられます。
月曜日に週末の様子が記入されている手帳を読むことが、
受刑者の楽しみの一つのようです。
パピープロジェクトは地域一体となって社会貢献を
促進することを目指しています。
WPWはまさに地域の一員として活躍している存在と言えます。