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島根あさひ訓練センター 盲導犬訓練士 松本健太郎
パピープロジェクトのパピー(子犬)達は、いろいろな関わりの中で育てられています。受刑者とウィークエンドパピーウォーカーが二本柱だとすると、それを縁の下で支えているのが刑務官を始めとする島根あさひ社会復帰促進センターの職員の方々です。
島根あさひ社会復帰促進センターらしい光景のひとつに、パピーの移動があります。月曜日になるとパピー達は受刑者ユニットの棟に向かい、金曜日になると受刑者ユニットから日本盲導犬協会の職員が待つ玄関に戻ってきます。
社会復帰促進センターは大きな建物で、長い廊下といくつもの扉を通り玄関から受刑者ユニットのある棟まで行きます。そのパピーの送り迎えをしてくれるのが刑務官の皆さんです。
パピーが委託されたばかりの頃は抱っこで移動です。委託直後の小さい時期は抱いているパピーのかわいさに、にこにこ顔です。目的地に着いたころは何とか届けて一安心といった様子です。初めは4~5kgだったパピーもどんどん成長し、さすがに抱っこするのが難しい重さになった頃、リード歩行が始まります。
リード歩行を始めたばかりのパピーはそうそう大人しく歩くものではありません。汗を拭き一所懸命にパピーを移動をさせている様子は、周りの職員の笑みを誘うようです。
そんなこんなでパピープロジェクトも早4か月が経とうとしていますが、いまでは刑務官もパピー達に慣れ、なかなか様になってきました。パピーがすくすくと育っているのは、受刑者、ウィークエンドパピーウォーカー、刑務官をはじめとする島根あさひ社会復帰促進センターの職員など、多くの方々のご協力のお陰です。