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公益財団法人日本盲導犬協会

パピーを育てることで、育まれるもの

投稿日時: 07月15日

「ワンツー、ワンツー(※)。グーッド。」島根あさひ社会復帰促進センターでは、子犬(パピー)たちに優しく声を掛ける受刑者の声が聞こえてきます。受刑者が盲導犬候補の子犬を育てる「島根あさひ盲導犬パピープロジェクト」が、4月から本格的に始まったのです。主担当1人、副担当3人の受刑者がチームを組んで1頭のパピーを担当。初年度は、12人で3頭を育てます。

飼育開始に先立って行った3日間の事前レクチャーでは、パピーの健康管理や世話の仕方を講義しました。盲導犬ユーザーの講話も聞き、受刑者たちは、目の見えない、見えにくい方にとって盲導犬がどのような存在かを胸に刻んだ上で、4月13日の委託式を迎えました。そして、2週間の試行期間を経た4月27日、正式に主担当、副担当が任命されました。

4月6日
盲導犬ユーザ須貝守男さんの話に
耳を傾ける

4月13日
松本訓練士から子犬を受け取る
受刑者


飼育を開始した当初は、見るものを何でも口に入れようとしたり、餌の食器を置くか置かないかのうちに飛びついて食べようとするパピーに、受刑者たちは振り回されっぱなしでした。しかし、週1回のパピーレクチャーで、松本健太郎訓練士の話に真剣に耳を傾けて飼育方法を学び、今では次第に一緒に生活するリズムをつかめるようになっています。子犬たちも、受刑者の腕の中でリラックスして眠るようになりました。 

子犬と一緒にレクチャーを受ける

受刑者の腕の中でぐっすり


受刑者たちは、毎週金曜日はウィークエンドパピーウォーカーのもとで元気に過ごしてくるようにと見送り、月曜日はパピーが帰ってくることを心待ちにしています。受刑者とウィークエンドパピーウォーカーは、パピーウォーカー手帳を共有しながら1頭のパピーを育てる協力者として、相手への敬意、感謝の念が自然に醸成されています。

目の見えない、見えにくい人のために貢献できる喜びと自信が受刑者の社会復帰の礎となるよう、このプロジェクトの意義と可能性を追い続けていきたいと思います。

※ 排泄を促す言葉

<受刑者たちの言葉>

★自分自身、変わってきていると感じている。人を思いやる気持ちや障害者のことを考えるようになった。また将来のことを考えられるようになった。


★初めは主担当になれなかったことに多少不満を抱いていたが、今は役割にかかわらずにパピーにとって大切なことをできる限りの範囲でやってあげたい、とにかく健康に過ごさせてやりたいと前向きな気持ちになっている。以前までは文句や愚痴を多く言っていたが、今は自分がいる環境で頑張るという気持ちで仲間と励まし合いながら生活できるようになっている。

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