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2012年07月02日
新年度に入ってからも継続している震災支援活動は、4 月以降福島県いわき市を中心に行われています。いわき市で支援物資を希望した方は400 人弱。音声ガイド付きの線量計の要望もある中、最も依頼が多かった拡大読書器やルーペに関しては、一人ひとりの見えにくさに合わせ倍率などを調整する必要があるため、それぞれの自宅を訪ねました。
視覚障がい者の方の多くは医療機関に通っていて、通常であれば拡大読書器やルーペの存在を知っているはずが、「初めて見た」という方が殆ど。家の中にずっしり重い拡大読書器を持ち込み、画面に文字が大きく映し出されると「これだったら見える!」と感嘆の声を上げ、涙ぐむ方もいました。支援物資として持参した高倍率やライト付のルーペで、新聞の小さな文字が読めると喜ぶ方もいました。
拡大読書器は“日常生活用具”に指定され公的補助が受けられます。そういった基本的な情報すら届けられていないという事実が、今回の震災支援活動を通じて浮き彫りになりました。こうした問題に対し、今後も継続的な支援を行っていく必要を改めて感じました。